賃貸物件情報

2023.09.01

【さよならシェアハウス】2023年6月末で終了~運営の大変さや今後の展開など

外観

今から6年前、2016年の夏、友人に空家の活用法を相談されて、私は何も考えずに「シェアハウスがいいんじゃない。」と返事をしました。これをきっかけにシェアハウス運営を行うことになり、慌てて本やネットで調べながら改修工事に取り掛かかることに。暑い季節に、ほぼ一人で3階までの階段を行ったり来たりして準備を行い、約3ヶ月で5キロほど痩せたあの夏が懐かしい。

弊社がある新宿二丁目の特色を活かそうと思い、バーの様なリビング付きの「LGBTフレンドリーなシェアハウス」というコンセプトにしました。当事者の方も住んでくれましたが、最終的にはノンケの方がほとんど。それでも評判は上々で運営はうまくいっていましたが、昨年末に終了することを決断。今年の6月末で終了することになりました。

シェアハウスをやめた理由

ダイニングキッチン

私の周りにもシェアハウスを運営していた人が数名いましたが、辞めた理由を聞くと皆さん一様に「管理が大変だった!」といいます。弊社も正直なところ管理が大変で、維持管理費も上がり収支的にも割に合わなくなりました。ちなみに2021年初めの日本シェアハウス連盟の調査では、今後一年で「運営するシェアハウスの縮小・閉鎖」と回答した事業者が25%もいたとのこと。

ネットで調べたシェアハウス運営サイトのデメリットとは?

  • 入居者ルールの徹底など管理が難しい
  • 共用部分の設備や家電にお金がかかる
  • 入居者間のトラブルへが起こりやすい

まさにこの通り。ルールを作っても守ってくれない人が出てきたり、ポットやごはんジャー1つでも壊れたら交換、住居者間のいざこざがあれば間に入ってなど・・・

あと、弊社だけかもしれませんが、新規の案内で現地に伺うと約50%の割合で来ない!ドタキャンです。もちろん入居者の方はきちんと来られた方ですが、メール(電話ではない)で「急遽行かれなくなった」と直前直後に連絡があればまだマシで、無断で来ないことも多々ありました。

こっちは定休日の土日に来てるんだー!シェアハウスのポータルサイトよ対策してくれー!そんな時は、怒りに任せてお気に入りのパン屋でコッペパンを大量に買って帰りました(笑)

シェアハウスの魅力について

リビング

通常賃貸の場合は内装を作るまでは同じでも、入居後は賃借人の生活に関わることはありません。シェアハウスは自分で作品を考えてそこに居住してもらい、シェアする入居者によって異なるコミュニティが作られていく。その点は賃貸仲介では味わえず、とても魅力的に感じました。

料理が得意な方が他の居住者に手料理を振舞ったり、友達を呼んでパーティーが毎週のように行われていたり。そして、私もお誘いを受け、居住者や元居住者の方と飲みに行くこともありました。楽しかったなぁ・・・

このシェアハウスの今後

近所でよく食べた思い出のラーメン

年々味わい深くなっていく作品(シェアハウス)の終了、とても名残り惜しい思いでいっぱいです。でも、大家さんの意向もあり早急に次を考えなくてはならず、不用品処分・備品整理・それから一棟全体のクリーニングを行い、戸建て賃貸として募集することにしました。

そこで驚いたことは、シェアハウスの間取りは、思った以上に需要があるということ。シェアハウス運営会社、友人とのシェア、二世帯住宅、社宅など、様々な方からお問い合わせをいただきました。内見者の中には「いままで見た家の中で一番おしゃれです。」と言ってくれる方もいて、私のセンスに自信が持てました(笑)

弊社ではもうシェアハウス運営を行うことはありませんが(多分)、検討している方にはアドバイス等できると思います。どなたでも、お気軽にご相談ください。