ブログ&イベント情報

2019.11.29

「ヤローページ」の取り組みを見て思うこと~新宿二丁目をより良い街にするための3つの課題

ニューフタミビルの看板

皆さん、新宿二丁目のスポットガイド&HIV検査情報「ヤローページ」最新号はもうゲットされましたでしょうか?

ヤローページは、ゲイのライフ(人生)には、バーやショップ、ハッテン場などで楽しむこととあわせて、HIVや性感染症など性の健康についても一緒に知って欲しい!という願いを込めてつくられたパンフレット。

https://akta.jp/information/4440/
仲通りのヤローフラッグ広告①
仲通りのヤローフラッグ広告②

11月1日からの約10日間でしたが、仲通りにはヤローフラッグも取り付けられていました。看板とフラッグによる広告ジャック!インパクトがありましたよね!そんな中で、「ヤローページ」を発行されているaktaさんよりご依頼を受け、今回の取り組みや、新宿二丁目についてお話をさせていただく機会がありました。私が話そうとしたこと(話せてないのかい!本番に弱いもので…)を書きとめていましたので、備忘録としてここに書かせてください。

今回のヤローページの取り組みについて

この度は「ヤローページ」の最新号発行、おめでとうございます。私は、ニューフタミビルの壁面広告、仲通りの街路灯のフラッグの設置について、ご相談をいただきました。

今回、仲通りの広告ジャックが完成して、明るい時間に通りがヤローイエローで染められたのが衝撃的でした。というのも、昼間の二丁目は、住民や会社員の街、夜はゲイバー等の飲食店街、という住み分けのような線引きのようなものがありまして。そんな中で、今回の「ヤローページ」は、冒頭から昼間の二丁目がおシャレに紹介されているように、「HIV検査の普及・啓発」とともに「昼も夜も新宿二丁目をもっと好きになろう」という意図が感じられました。

私は、新宿二丁目はLGBTタウン(ゲイタウン)を、もっと街を挙げてアピールしていくべきだと思っていますので、今回の「ヤローページ」と「広告ジャック」が、昼と夜をつなげるという意味でも、 何か一つのきっかけになったのではないかと、勝手に期待しています。

新宿二丁目がどのような街になってもらいたいか

最近は多様性という言葉がよく使われますが、多様性な街というのはどこにでも出来てくる気がして、やはり二丁目はいつまでもLGBTタウン(ゲイタウン)であってほしいと思います。そして、そのためには3つほど課題があると思います。

その①:街の風紀の問題

特に、酔っ払いが街中で騒ぐこと、ごみ出しマナーが悪いこと。特に、ごみ出しマナーは新宿で一番酷いとまで言われていて、私も今まさにこの問題に取り組んでいるのですが、個人個人が「この街の未来について真剣に考えよう」という意識改革が必要だと思っています。

その②:LGBT業態の多様化への対応

ゲイバー以外にも、LGBTの多様なお店やコミュティスペース等が増えることで、これまで二丁目に来なかったLGBTの人たちが来やすい環境ができること。貸主の許可は必要ですが、昼間にバーを他の業態(カフェやランチ等)で使用するというのも一つの方法だと思います。

その③:町会(家主)や振興会(飲食店)など、この街に関わる様々な人たちの交流

現在もかなり老朽化した建物が多く、今後「自分も年だし、管理も面倒だから売ってしまおう。」という家主さんが増えていくと思います(もう増えてますが・・・)。そんな中で、ゲイの人もそうでない人も、お互いが交流して信頼関係が生まれることで、「この人だったら信用できるし、街のためになるなら安く貸してもいい。」という、前向きな家主さんが増えるかもしれません。

そういうわけで、ALL二丁目でこの街をハッテン(カタカナだとおかしい?)させましょう!

交流という意味では、やっぱりイベントやお祭りから始めるべきでしょうか。今年は、漏水事故も頻繁に起きるなど、大変なことも多いのですが、私は「老朽化との戦い」が使命だと思って、陰で支えていきます・・・。

ヤローページ(新宿二丁目のスポットガイド&HIV検査情報・MAP)

あ、最後に。「ヤローページ」のマップや店舗紹介、ほんとわかりやすいので重宝しますよ。