新宿二丁目のまちを歩くと、事業用・居住用を問わず「放置ごみ」が目に入ります。ここ数年、二丁目町会は新宿区や民間業者と連携しながら改善に取り組んできましたが、一部では不法投棄やマナー違反が残り、ネズミや鳩による糞害も深刻です。
今回は、直近の事業用ごみ・居住用ごみ・鳩問題の経過について報告します。
事業用ごみ問題

仲通りの中心にエリアにある不法投棄の多かったごみ置場。管理組合と新宿区の話し合いの後、8月29日をもって区収集は廃止され、すべて民間収集に切り替わったそうです。
「これで、また1つ問題が解決して街がキレイになる!」と思いきや・・・

週明けの月曜日の朝に確認すると、さっそく不法投棄がいくつもありました。

右のペットボトルの袋と隣の小さな袋は事業用シールが未貼付、一番左の袋は約45ℓの袋に10ℓシールが貼られています。

午後にここを通り過ぎると、「この場所は収集所ではありません!」という新宿東清掃センターの張り紙が貼られていました。これらのごみは、①民間業者の袋でもなく、②新宿区の収集日でもなく、③ごみ収集所でもなく、まさに「3重の不法投棄」をしていることになります。

翌日にはさらにダンボールの不法投棄が追加されました。
私は以前から、新宿二丁目は全て民間業者の収集に切り替えるべき、併せて、新宿区(東京23区の制度)は事業用シール(有料ごみ処理券)を廃止し、事業用ごみ袋にするべきだと訴えてきました。現行の制度では、事業用シール[10ℓ・20ℓ・45ℓ・70ℓ]の4種類があるのですが、前記のように「故意に小さい容量のシールを貼付する」「収集日以外に出す」といったルール違反が多く見受けられます。
また、中野区で導入されている「事業系廃棄物収集届出制度」は、事業者が区に”区収集”なのか”民間収集”なのかの届出を義務付け、不正排出者への対応や指導がしやすくしています。新宿区を含む他区でも、保健所の営業許可申請と併せて行うべきだと考えます。
※ちなみに、未使用の事業用シールは、新宿東清掃センター(新宿二丁目の事業者の場合)に持参すれば、1枚からでも返金可能 とのことです。
居住用ごみ問題

新宿二丁目は600件近くの事業用ごみが民間収集となりマナー向上がみられる一方、居住用ごみのマナー改善がなかなか進みません。花園通りの某マンションの前では、収集のない月曜日にもかかわらずごみが出されていました。
以前にマンションの方に話をしたことがあるのですが、「建物内のごみ置場に溜めるとネズミが出る」「ほとんどのごみは他から持ち込まれている」と言われ、埒があきません。区分所有建物は管理会社の担当者や管理組合の温度感次第で改善スピードが変わりますが、実感としては多くが無関心のまま放置されているのが現実です。
鳩の糞害@新宿公園

新宿二丁目の新宿公園入口では、相変わらず鳩が群れを成し、脇の道路と公園内には糞だらけです。
関連記事:エサやり禁止!新宿二丁目の新宿公園にハトが大量発生中
先日、ビックスビルの横の路地裏で朝7時半ごろ、鳩に餌を捲いて立ち去ろうとする女性Aさんに声を掛けました。
私「鳩に餌をあげるはやめてください。周りのビルや公園は糞害がひどいんです。」
A「すみません。でも飢えてやせ細っている鳩もいるんです。一度この動画を見てください!」
私「話をそらさないでください。餌をやるならビルや公園の糞清掃も全部やってください。できないなら今後絶対にやめてください。」
A「(不満げな表情で)わかりました・・・・・・」
こんなやり取りをしましたが、まあ伝わっていない気がします。
ごみの不法投棄も鳩への餌やりも、一部の無責任な行動が町全体の環境を悪化させています。清掃委員長として、今後も地域の美化推進に努めてまいりますので、引き続きご協力をお願いいたします。